Beyond The Limit

はじまりは2001年

転職しました

4月末でSENSYを退職し、5月からカカクコムに入社しました。 自分の記録という意味も込めて、エントリー書いておきます。

これまでやってきたこと(前半)

前職では情報システム担当者兼エンジニアリング担当として入社しました。 というのは、情シスとしては1ヶ月分丸々やることがそんなにないよねっていうこともあり、兼務という形です。

入社して最初のころは日々の情シス業務に加えて、プロジェクトメンバーとしてBigQueryを触って簡単なSQLを書いたり、ほんの触りのデータサイエンス業務をやってました。 SQL書くのが数年ぶりということもあり、当時技術書典で気になっていた「わかりみSQL」を買って勉強しながらSQL叩いてました。

わかりみSQLは評判通りの良書なので、これからSQL触る人にはとってもオススメです。

booth.pm

その後、プロジェクトが落ち着いたタイミングで社内状況にも変化があり、情シス兼人事総務採用担当という形で仕事をすることとなりました。 これまで人事採用の経験は「事業部側として採用する立場」ではあったのですが、人事としての立場では経験はありませんでした。 実の所、仕事としての人事採用に昔から興味があり、今回は自ら手を挙げたところ任せてもらえることとなり、その点については本当に経営陣に感謝しています。

これまでやってきたこと(後半)

後半は主に人事採用に力を入れて、会社の全部門(管理部門、ビジネス部門、エンジニアリング部門)の採用に関わりました。 短い期間ではありましたが、結果としてビジネス部門でもエンジニアリング部門でもオファーを出させていただき、複数名の方に入社いただけました。 採用の仕事を通じて「自分の考える採用」が出来たのは、今でも心から良かったなと思っています。

「自分の考える採用」とは、当たり前のことを当たり前にやる、です。

特にスカウトにおいて、ある程度のテンプレート化は必要ですが、

  • スカウト対象の方のプロフィールをちゃんと読んで
  • このさきやっていきたいこととマッチするかを考えて
  • ちゃんと理由を添えてスカウトをしていますよ

ということを伝えるようにしました。

私はこれらをとても当たり前のことだと思うのですが、自分の原体験として「ほんとにプロフィール読んでスカウト送ってるんだろうか?」というものや、スカウトに「開発経験ありませんが、それでも大丈夫ですか?」と送ったら次の返信で祈られたり、候補者体験を損なうような経験がありました。

100%完璧な仕事というのは難しいですが、少なくとも候補者体験を損なうようなことはあまりしたくないなという思いの元、スカウトを頑張って送りました。 スカウト作業ってやってみると思っている以上に大変で、すぐに時間が溶けたり、母集団を形成できなくなったりします。 なのでキーワードを変えてみる、対象を広げてみるなどの試行錯誤もしつつ、3ヶ月ちょっとで3桁のスカウトを送ることができました。

スカウトの返信率はだいたい10%前後と言われており、15%でちょっと高い方らしいのですが、これらのことが奏功したのか返信率平均20%という結果に落ち着きました。 返信があれば良いというものではないですが、一つの指標として人事未経験者が自分の経験をベースに頑張って、この数値を出せたので素直に喜んでます。

また、採用を進めていると自分からスカウトしたものの、見送りになることも多々あります。 私の経験からも自主応募の場合、見送りとなった理由を教えてもらえないことが多いです、理由を教えてもらうためにもエージェントを経由した方が良いという話も聞きます。 なので基本的には極力見送りとなった場合においても、その理由を添えるようにしていました、これも自分の原体験からです。

転職はマッチング

私が候補者の方にも伝えていることなのですが、転職とはマッチングだと捉えています。 採用する企業側と同じく、候補者の方にも不必要に下手に出ずに「自分はこの会社とマッチするかどうか」を見て欲しいし、見るべきです。 なぜならミスマッチで入った場合、お互いに苦労するし、悲しい気持ちになりかねないからです。 もちろん入ってからでないと分からないことは多いし、全部が全部開示すべきという話ではありません。 かといって、情報を隠せという話でももちろんありません。

そういった理由もあり、話せる範囲のことはお話しし、出来る限り候補者の味方であるように努めました。

転職はマッチングだという理由に、縁とタイミングもあると思っています。 例えば時間を空けて複数買い応募して見送りが続くも、結果的に採用された話をたまに聞きます。 その人の能力であったり、会社側の人員充足状況や事業フェーズによって入りやすい・入りにくいというものが存在します。 なので、入りたい会社に一度落ちたとしても、諦めずにアタックすればいつか叶う日も来るかも知れません。 ※もちろん継続的に自分をアップデートすることが大事です

カカクコムへの入社経緯

Twitterではないのですが、いわゆるソーシャル転職という類に入ると思います。 とあるSlackのワークスペースで求人募集を知り、仕事内容が面白そうだったことと、これまでの自分の経験が色々活かせそうだということもあり、コメントを投稿された方に声をかけ、カジュアル面談でお話ししましょうとなりました。 ソーシャル経由というのは初めてだったのですが、カジュアル面談の前でも「実際どうなんです?」みたいに気軽に聞けるのはとても良いなと思いました。 実際に私もSlack上のちょっとしたやり取りを経てカジュアル面談行ってみたいなという気持ちが固まりました。

しかし正直カジュアル面談を受けた段階では転職自体の意思がなく、他社ではどんなカジュアル面談をやっているんだろう、参考にさせてもらおうという気持ちも多少ありました。

が、カジュアル面談で話が弾み、トントン拍子に一次面接のご案内をいただき、無事通過して二次面接へと進みました。 一次面接の段階で転職の意欲が高まっており、上司にあたる方との面接でも色々な話(今後のビジョンや困っていることなど)を聞けたこともあり、無事オファーをいただけて一安心しました。

「転職はマッチング」と自分でも書いていますが、Developer Successという職種もわりと新しい分野ですし、会社側としてもある程度の経験者を求めているということもあり、本当にタイミングが良かったんだなと感じています。

カカクコムでやること

食べログ事業部にてDeveloper Successチーム(DXチーム)のチームリーダーを担当します。 Developer Successとは文字通りシステムやサービス開発プロセスの改善をすることで、エンジニアのパフォーマンスを向上させ、サービスを利用するお客様へより良いユーザー体験を届ける支援をするチームです。 2019年10月に発足したばかりということなので、まだ出来たばかりですが、その分いろいろ出来ることもやれることもあって楽しそうと思っています。

自分のキャリアとしてカスタマーサポート・テクニカルサポート・カスタマーサクセスの経験があるのですが、それらの観点も十分活かしながら、エンジニアリングに近い所で仕事をしてきた経験も発揮出来るのかなという期待の気持ちもあれば、大企業でやっていけるかなというちょっとだけ不安な気持ちもあります。

最近はずっとベンチャーが続いていたことと、これまで勤務した会社の企業規模的には最大で100人前後だったということもあり、面接でも結構突っ込まれたのですが、まずは自分の手元・足元をしっかり固めて頑張っていきたいなという気持ちでいます。