Beyond The Limit

はじまりは2001年

相手を尊重しないコミュニケーション

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記事が出たときに良いこと書いてるなーって思いながら見ていて、今改めて同じ事を考えながら読んでいる。 自分の経験上、これはエンジニアだけに言えることではなくて、人として誰にでも起こりうることなので注意が必要だと感じてる。

例えば何かしらの作業をお願いした際、覚えが悪い・間違いが多い・何回同じ事をいっても間違っている、といった場合。 オンラインでの会話が噛み合わない場合、例えば自分が立場的に上で相手が立場的に下だった場合。

実際こういう場面において"コミュニケーションのかみ合わせが悪い"という状況を何度も見てきたし、上司という立場で注意しないといけないケースもあった。 だいたいにおいて、そういう場合って強く言う側がそういったコミュニケーションの何が悪いのかを理解していないことが多い気がする。 それはたまたま頭に血が上っているからなのか、冷静に判断できないからなのかといった状況によるところもあるけど、本当にきついのは本人がそういうコミュニケーションに問題が無いと感じている場合。きついというか、悲しいなーって気持ちになる。

そんな時はオンラインで話しても同じ事なので「そんな言い方ダメだよ」ってまず優しく口頭で伝えるのだけど、何がダメなのかをまず反論してくるケースが多い。 つまり何が悪いのか(というか何が問題なのか)を分かっていないのかなと感じるのです。 人によっては更に優しく丁寧に説明して分かってくれることもあれば、紋切り型の口調で「わかりました」と不服感出しまくりな人もいたりする。 そんな時に再び同じ事が起こった際「お前、以前わかりましたって言っただろ。なんで同じことやってんだよ。」と強気に出てはいけない。

そういう人達に分かってもらうことは仕事ではないのだけど、組織運営上は分かってもらわないとデメリットしかないことが多いので、どう伝えればいいものか正直悩んでるし、30代半ばになった今でも答えがでない。

そもそもどうしてそういうことになってしまうのか、と考えると、そういった類のコミュニケーションが許されている(指導する人がいない)、ある程度のエキスパートになっていてお局様になっている、思考が幼いなどがあるのかなと思う。 そういった類のコミュニケーションが許されている場合って、よっぽど能力的に尖った人の集団で各方面のエキスパート揃いな場合もあれば、初期教育(新卒とか働き始めとか)でそういうのが当たり前だったというケースがあるのかもしれない、または教育されていないか。

次にお局様になっているパターンって、自分がいなくなったらダメだから〜みたいな天狗になってるケースが多いように思う。 実際にはいなくても組織は回るし、そういう組織を作るべきだし、悲しいことにそういうコミュニケーションを取る人が「属人化反対」みたいなことを言ってることが多い。 属人化するのは、あなたのそういったコミュニケーションが原因なのではないですか、と言われてもきっとピンと来ないんだろうとは思う。

かくいう自分も、SlackやらChatWorkが世の中に出る前にそういうコミュニケーションをしてしまった失敗があり(ちゃんと怒られました)、自省することが出来たのでこんな風に距離を置いて考えられるんだろうなと思った。

こにふぁーさんも書いてる通り、言葉遣いといった表現の問題ではなくて、気持ちと思考の問題なのではないかな。 少なくとも相手を尊重していれば、そんなレベルの低い酷い応対はできないと思うし、オンラインでもオフラインでも変わらないよなと。

なので、改めて自分も常々気をつけないといけないし、相手の立場・役割・仕事・目的を理解しないといけない。 会社では管理職側の立場なので、上記に加えて全体的な未来も考えて接するように気をつけている。 相手の成長を促すといったら驕りっぽく聞こえるけど、そこまでいかなくとも、お互いに気持ちの良いコミュニケーションは心がけていきたい。 と思いつつ、人類にコミュニケーションは難しいので、もうマルとバツの2択コミュニケーションでいいんじゃねと思ったりもしないわけでもない。

難しいっすねー、ほんと。 って書いてみて、難しいのは相手に理解をして欲しいからなのだと思った。 理解してもらう必要・動機・気持ちがなければ、何も難しいことはないですからね。